――今年も春のG�気�何事も無くと言っても良いか、首を傾げざるない状態だが取り合えずは終了した。
まずはクラシック路線だが、笠松の名馬オグリキャップはクラシック登録がされてなかったので、裏路線を勝ち抜いていった。
アーリトンカップ→毎日杯→ニュージーランドトロフィ→NHKマイルカップとG�気魎泙瓩毒肪櫃裡艦⊂,鮟鼎佑討い�。
秋の目標は3歳馬による天皇賞・秋を狙うため毎日王冠から始動するらしい。
さて、オグリキャップが出走できなかった牡馬路線の方を見てみよう。
今年の中山は改修中なので、皐月賞は東京競馬場で行われ、天皇賞・秋と同コースを回る事になった。
そのお陰で勝てた馬の名はヤエノムテキ。
長い脚を持続出来るスピードが東京競馬場にあったとも言えるだろう。
だが同競馬場で距離が400m伸びた日本ダービーでは意外なほどあっさりと4着に破れてしまった。
そして、日本ダービーを勝ったのはサクラチヨノオーだが、この馬の生産牧場にとっては2勝目のダービー制覇。
牧場記録としては偉業と言えるほど立派な勲章である。
“if”になるのだが、オグリキャップがクラシックに出走が出来ていたら盛り上がっていた事が保障出来る。
牝馬クラシックではそれぞれ1冠ずつ分け合い、桜花賞はアラホウトクがオークスの方はコスモドリームが勝利した。
特にコスモドリームは10番人気で万馬券を演出してしまった。
2着にも11番人気の馬が来て、まるで“夢馬券”と言っても良いほど差し支えが無い。
古馬路線は評判通り、天皇賞・春はタマモクロスが勝利したが宝塚記念では今年の安田記念も勝利したニッポーテイオーとの争い。
G�毅款’呂硲云’呂料茲い論�いの差でタマモクロスが2・1/2馬身突き放して圧勝。
秋にもこの2頭の争いは楽しめるだろう。
中京で行われる電撃スプリント戦――高松宮記念はダイナアクトレスが同一G�気魑酣�に続いて勝利した。
中央で行われるダートG�気裡韻張侫Д屮薀蝓治咾和膂羹蠡阿離船礇鵐團�ンスターが勝利している。
秋のG�気妨�けてどの馬が一番成長して、栄光を手に入れるのだろうか?
秋子はパタンと読み終わった競馬雑誌を本棚に戻してから、リビングに戻っていった。
本日のレースにはジェットボーイが出走するので、秋子がリビングに戻ったのは必然。
それレース名は函館スプリントS――レース格はG�靴判転渊蘢�戦なのでビデオに録画する事も忘れず起動させる。
距離は名の通り1200mで、ジェットボーイには3度目の函館競馬場であるのでメリットの方が強い。
去年は放牧で過ごしていたので、夏競馬は2年振りの出走となる。
「人気はありませんが、どきどきしますね」
秋子はジェットボーイのパドックシーンを見ながら、自分の心境をポツリと囁いている。
現在の人気は14頭中8番人気。
初重賞挑戦の事が関係して人気が無い事が推測出来る。
そして、パドックでは入れ込んでいないのだが発汗量が多く、夏競馬の過酷さを語っている。
「小倉などよりはマシじゃないか?」
「そうですね」
小倉競馬場――福岡県にあり、夏競馬には向かない場所とも言えるのだが夏のローカル競馬は函館、札幌を除いて暑い場所。
そのため、下級条件馬以外は秋に備えて休養するのが一般的であり、ジェットボーイはOPクラスだが重賞は未出走。
秋になる前に重賞の雰囲気に慣らすのが目的でもあり、ここで掲示板に乗るくらいなら秋にも期待出来る。
最終的な人気は7番人気になり、オッズは39.7倍。
5枠5番と真ん中の位置なので、好スタートを切ることが必須。
そして、ゲートイン。
いつものように逃げようとしたのだが行き脚が追いつかず、4番手辺りからレースを進める。
横に1頭、前に2頭と他馬に囲まれた状態になっており、ジェットボーイは馬群を嫌がるように行きたがっている。
後方の馬がスッとジェットボーイを囲むようにインから並びかけて、前に2頭左右に2頭と完全に囲まれた状態に陥った。
函館競馬場の直線は短く、262mと全国で一番の短さを誇っている。
なだらかな上り下りだが、基本的に平坦コース。
そう、このままだと馬群に囲まれたままレースが決まってしまう。
6番手以降の馬も捲くるために徐々に進出して来ており、下げる事も外に出す事が不可能になる。
先頭争いをしている2頭の間を突く事の選択しか、もう残されていなかった。
4コーナーを回り、直線。
直線に入る直前に先頭争いしていた1頭の馬が寄れて、その隙間にジェットボーイを突っ込ませる。
ここで先頭に立たせるのは、早計と言えるので騎手は手綱をまだ扱かない。
残り100m。
ようやく、騎手は手綱を思いっきり扱き鞭も入れる。
50……40……残り30mでジェットボーイが先頭に躍り立つ。
秋子は勝利を確信した時、中団から捲くってきたセントシーザーに最後で差されてしまい、2着で入着となった。
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この話で出た簡潔競馬用語
注1:ヤエノムテキ……同世代に同馬主が所持していたヤエノダイヤの方が走ると言われた皐月賞馬。
注2:サクラチヨノオー……父マルゼンスキーがクラシック未出走だったので雪辱を果たしたダービー馬。
注3:コスモドリーム……父はヒドンスタン系のブゼンダイオーである。
注4:アラホウトク……この年の桜花賞馬だが、フローラS以降は勝利していない。