京都競馬場では菊花賞が終わった余波にも関わらず、今週東京競馬場で開催される天皇賞・秋に対して盛り上がりを見せている。
その理由は去年の秋華賞で骨折し長期離脱をしていたエアグルーヴが牝馬ながら、出走するからであった。
復帰直後はマーメイドＳとＧ�靴世辰燭�オークス馬の貫禄を見せて勝利し、続く札幌記念でも歴戦の牡馬相手に勝利。
復帰戦から２戦２勝とオークス時よりも走りが力強くなった、と騎手からの太鼓判を推されているのが現在のエアグルーヴ。
そのエアグルーヴを押し退けて、１番人気に支持されたのはバブルガムフェロー。
去年の天皇賞・秋で３歳馬ながらサクラローレル、マヤノトップガンとマーベラスサンデーの３強を抑えて勝利している。
そして、今年も勝利すれば初の天皇賞・秋を連覇した馬になるのでファンの心理が働いているのだろう。
同期の牡馬と牝馬がＧ�気良饌罎粘蕕鮃腓錣擦討屬弔�り合うのだから、この天皇賞は必然的に盛り上がる要素を持っていた。
そして、その結果はエアグルーヴが牝馬ながらバブルガムフェローを首差抑えて、プリティキャスト以来の牝馬が天皇賞を制する。
この２頭の今後はジャパンカップと有馬記念に向かうのが確定しており、アルゼンチン共和国杯から有馬記念を目指すアイシクルランスには厳しい状況に。
「やれやれ、折角の出走チャンスだったと思ったんだがなぁ」
「間違いなく、ファン投票での選出ですから票数は少なくなりそうです」
「２０位までに入って上位が回避するのを期待するしかないね」
ホワイトファントムは菊花賞を制したので、確実に上位まで票が入るだろうと予測出来るが、アイシクルランスは実績が足りない。
いざとなればホワイトファントムを出走させるのもありだが、春に向けて３ヶ月の休養予定が組まれているので変更は難しい。
父子２代で有馬記念制覇という記録もあるが、現在はとにかく落ちた体重と体調を戻すのが課題なのだから。
アイシクルランスは逆に使ったレース数が少なく、体調は維持しておりアルゼンチン共和国杯から有馬記念への臨戦過程は十分。
ただ、どうしても実績が足りないと思われるのでアルゼンチン共和国杯は確実に勝利しないといけない。
お互いに立場が逆の為、余計に出走条件が厳しく感じるといえるのだから。
さて、今週の競馬はアイシクルランスがアルゼンチン共和国杯に出走し、有馬記念のファン選出を確実に物とする為に覇気迫る勢い。
そして、まだデビューしていなかった２歳馬――デザートローズ、シリウスロード、スタールビーの３頭が初出走を迎える。
デザートローズのみがダート血統の為、京都競馬場のダート１８００ｍと２歳馬に過酷な距離に出走。
とはいえ、母系は日本競馬に根深く根付いている血統で、元を辿るとグルメフロンティアと同じ所に辿り着く。
そのため、距離は長くても十分にこなせる可能性が高く、父のジェイドロバリーがスピードの底上げを行っている事を期待したい。
シリウスロードは母に似た馬体で短距離向きの筋肉が詰まって胴が短いので、東京芝１４００ｍに駒を進めた。
父のアイネスフウジンはダービー馬だが、朝日杯フューチュリティＳを制しているスピードも持っていたので、この距離は問題ないだろう。
最後に宮藤が購入したスタールビーは父ダイナコスモスとマイナー系で、大流星鼻梁鼻大白が特徴といえる顔を持っている。
出走するのは１２００ｍ戦と距離適正が掴みにくいので、この距離で試す事になった。
そして、それぞれの結果はデザートローズが半馬身差を凌いで、初出走初勝利を飾る。
シリウスロードは父を彷彿させる逃げで走っていたが、ゴール前で失速し惜しくも差が無い４着に敗れた。
スタールビーはダンシングウイナーの半弟だけあって、２番人気に支持されていたのだが惨敗。
後ろから数えた方が早い１０着と何の見所も無い結果で、宮藤からすればショックを隠せないレース振りだった。
これでは使い物にならないので、暫くは１から鍛えなおして１２月か１月頃に復帰予定。
最後にアルゼンチン共和国杯を。
距離は２５００ｍとクラシックディスタンスで多くのステイヤー寄りの馬が勝利している。
だが、東京で開催される重賞としては印象が薄く、同月に開催されているジャパンカップと天皇賞・秋の間なので出走馬が揃わない。
唯一Ｇ�祇錣之覯未鮟个靴討い襯▲ぅ轡�ルランスが圧倒的１番人気に支持された中で無事に勝利し、本年度の重賞勝利は３勝目となった。
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この話で出た簡潔競馬用語
特になし。