アイシクルランス――G�供■腺複達胆�覇。
この勝利によって、アイシクルランスは初の重賞制覇を達成し天皇賞・春に向けて、最高のスタートを切った事に。
同期のダンスインザダークは引退し、菊花賞でアイシクルランスの3着に入ったダービー馬フサイチコンコルドも復調には程遠い状態。
皐月賞馬のイシノサンデーはダート路線――ダービーグランプリを制した事で、ダート中心に使う事が明言され、アイシクルランスとはかち合わない。
3歳馬ながら天皇賞・秋を制したバブルガムフェローも距離が合わないので、出走する可能性は低い。
なので、天皇賞・春に出走しそうな4歳馬はアイシクルランスを除くと、ローゼンカバリーとロイヤルタッチくらいしか居ない。
即ち、現4歳馬のクラシックディスタンスから長距離の中ではアイシクルランスがトップの可能性もある。
だが、5歳以上にはサクラローレル、マヤノトップガン、マーベラスサンデーの3強がまだ現役なので、容易に天皇賞・春を勝利する事は出来ないだろう。
「5歳以上のライバルは強いのがそのまま現役だし、天皇賞は厳しそうだね」
「仕方ないわ。まだ現役で走れる力があるのだろうし、そうなると今年一杯は現役続行の可能性が高いわね」
「まぁ、重賞制覇を達成した事だから悲観する事は無いだろう。まだ成長の余地はある筈だからな」
アイシクルランスはまだ10戦しか走っておらず、馬体のダメージも他馬に比べると比較的に軽い。
怪我という意味ではなくレースを使い続けるにつれての疲労だが、まだ若々しい馬体なので、数多くレースを使える可能性もある。
「まぁ、AJCCを勝利した事だし、約1年振りの重賞制覇になるね……長かったなぁ」
「ええ、この1年は随分と長く感じたわ」
「今年はアイシクルランスとダンシングウイナーが居るから、重賞戦線でも期待出来るだろう」
秋名の言葉には本音が滲み出ており、去年の重賞勝利数が1勝だったので今年は越えて欲しいと願うのは当然の事なのだから。
今週の競馬はルビーロウが1000万下に出走し、山城Sにファントムロードがそれぞれ京都競馬場で発走。
距離もそれぞれ1200mと同距離であり、前走と同じ距離なのでローテーション的には間違っていない。
だが、2頭とも近2走の結果が思わしくない状況で、ここの結果次第では放牧期間に入る事になるだろう。
ファントムロードの方は直線に入ってから伸びているのだが、斬れ味が今一つ悪く伸びあぐねている。
ルビーロウは完全に壁にぶち当たったのか、掲示板にも乗れないので厳しい状況が続いている。
ここらで掲示板に乗って欲しいが、現状の成績では厳しい事は変わりないので早熟の可能性が出てきた。
「ルビーロウは案外な成績が多いですね」
「エーデルワイスSで勝ち上がれなかったのが運の尽きだろうな」
秋名が言う通り、そこで勝利していればもう少し現在の成績が変わっていたかもしれないが、今は運から見放されている格好。
“IF”でしかない事を語っても無意味なので、秋名はそれ以上エーデルワイスSの事を口にしない。
さて、その2頭が出走するそれぞれのレース開始時間が近づいてきた。
まずは山城Sに出走するファントムロードが先陣を切り、現在8番人気と低人気ながら1発を期待してもおかしくない。
そうは簡単にいかないもので運が悪いと他にも影響が出てしまうのか、大きく出遅れてしまい、後方からレースを進める事に余儀なくされる。
出遅れてしまった事で、既に勝算は0に等しく、ここからあっさりと差を埋められる程、ファントムロードは一瞬の切れ味を持つ訳ではない。
その結果、後方のままで14頭中14着と生涯で1番最悪な成績になってしまった。
続いてのルビーロウは10番人気と穴馬に過ぎない存在という事を認識させており、人気を譜面通り受け取るなら勝ち目は無いだろう。
だが、競馬というのは予測が付かない部分が非常に多く、展開1つ次第で結果がコロリと変わってしまう。
ルビーロウは馬群の中で虎視眈々と牙を磨き、ハイペースになっている現状では最高の展開となっている。
後は抜け出すタイミングをしくじらなければ、久しぶりの掲示板に乗るかもしれない。
だが、最終コーナーを回った所で突然ルビーロウの脚が鈍り、故障を発生したのか、ズルズルと下がっていく。
騎手は慌てて手綱を引いてルビーロウの勢いを止めようとするが、500kg近い馬体重の馬を簡単に止められる訳が無い。
結局、ルビーロウは競走中止という形で1000万下のレースが終わってしまった。
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この話で出た簡潔競馬用語
注1:特になし。