――1996年度の競馬が全て終了し、新たな時代の幕開けを予感させる下半期のG�儀覯未任△辰拭�

     そんな訳で牡馬牝馬クラシック路線から語っていく。

     今年のクラシック路線は春から波乱の幕開けで、本命とされていたダンスインザダークとエアグルーヴがそれぞれ1冠目を回避。

     流行感染症が流行っていなかったら、2頭に勝利が輝いていた可能性もあったが、今では“IF”にしかなり得ない話。

     オークスではエアグルーヴが見事にファイトガリバーを抑えて、栄冠を得たがダンスインザダークはダービーでフサイチコンコルドの強襲に遭い2着に。

     菊花賞では上がり3ハロン33.8秒と豪脚を繰り出したが代償として、屈腱炎を発症し、翌日引退してしまった。

     秋華賞は圧倒的人気に支持されていたエアグルーヴだったが、パドックでカメラのフラッシュに反応して入れ込んでしまい、10着と惨敗。

     更にレース中に故障を発症し、現在は来年の復帰を賭けて牧場で静養中。

     そんな秋華賞を制したのは、ニュージーランドトロフィで牡馬相手に逃げ勝っていたファビラスラフインが低人気に反発して勝利。

     騎手は落馬事故からの復帰となり、腎臓を摘出した後に見事な騎乗で勝利した。

     その後はジャパンカップに出走し3歳牝馬では過酷なレースながら、シングスピール相手に鼻差まで粘って、日本馬の実力を見せ付けた。

     しかし、有馬記念では疲労が祟って10着に敗れてしまい、そのレース後にダンスインザダークと同じ様に屈腱炎を発症し、早々と引退してしまう。

     続いては古馬路線を。

     天皇賞・秋はサクラローレル、マヤノトップガン、マーベラスサンデーの3強対決を醸していたが、3強相手に勝利したのは3歳のバブルガムフェロー。

     今年のクラシック路線の主役として数えられていた1頭だったが、スプリングS後に骨折を発症し、毎日王冠から復帰していたのである。

     3歳馬の出走となると、去年のジェニュインが大善戦の2着が最高だったのをバブルガムフェローあっさりと塗り替えてしまう。

     お客さんと言う存在ではサウンドワールドやメルシーステージなどが居たが、勝利した馬となると、初代天皇賞馬であるハッピーマイトまで遡らなければならないのだから。

     そして、ジャパンカップは上記の通り――シングスピールが勝利し、半兄であるグランドオペラの種牡馬価値を上げた事に。

     同週開催のジャパンカップダートは去年2着に敗れたライブリマウントが雪辱を果たし、悲観のタイトル制覇。

     有馬記念は再び3強対決を醸し出したがマヤノトップガンは惨敗し、マーベラスサンデーが2着。

     優勝したのはサクラローレルで、天皇賞・春でナリタブライアンを破ったのがフロックではないと印象付けた結果に。

     古馬牝馬にとっては唯一の牝馬限定戦であるエリザベス女王杯はダンスパートナーが勝利。

     翌週のマイルチャンピオンシップを制したジェニュインに無事にバトンタッチを果たして、サンデーサイレンス産駒が2週連続G�祇�覇を達成。

     ジェニュインは皐月賞以来の勝利を挙げた事になり、1年7ヶ月振りの勝利がG�気箸いΨ覯未鮟个靴拭�

     これがサンデーサイレンス産駒のG�祇錣任猟賣呂箸いΠ�象を見せ付けて、当初言われていたダート馬や早熟馬の声は早々と四散させてしまう。

     翌週の菊花賞もダンスインザダークが制して、中距離、マイル、長距離と異なる距離と競馬場であっさりG�毅艦⊂,鮠�ったのだから。

     来年もますますサンデーサイレンス産駒が勢いづく年だと言われてしまっいる。

     スプリンターズSは高松宮記念を制したフラワーパークが勝利したのだが、そのレース結果が凄まじい程の接戦。

     2着のエイシンワシントンとの差が鼻差の1cmで、写真判定で結果が出るまでは同着とも言われていた程で、如何に凄まじい接戦だったか分かる。

     最後に来期のクラシックに向けた2歳G�気髻�

     朝日杯フューチュリティSを勝利したのは未勝利戦から4連勝を飾ったマイネルマックスで京王杯2歳Sと函館2歳Sも含めて3つの重賞勝ちが。

     阪神ジュべナイルフィリーズはメジロドーベルが2番人気ながら、デイリー杯2歳Sを制した1番人気のシーキングザパールを破って制覇。

     メジロドーベルはメジロ牧場の結晶で、父はクラシックの善戦を繰り返していたメジロライアン。

     母は4代もメジロで統一されている純粋のメジロ血統であるメジロビューティー。

     正に生粋の内国産馬でマル外のシーキングザパールとは正反対の血統である。

     今年のG�祇鐇�は故障馬の離脱が非常に多く、来期は故障発生数が減少をする事を願うしかない。

     と、競馬雑誌には本年度G�祇鐇�の総括分で締められていた。

 

 

     秋子は競馬雑誌を読み終えると、Kanonファームの本年度成績をノートに記入し始める。

     今年は46戦14勝と出走数も安定した結果にホッと安堵感がこもった吐息を吐く。

 

    「ルビーロウ、ファントムロード、レッドミラージュの3頭が惨敗だったのが残念でしたけど、大きく差を付けられた訳でも無いから良しとしましょう」

 

     掲示板に載ったのはレッドミラージュのアクアルミネスSの5着だけだが、昇級初戦の結果としては5着なら十分なのだから。

     秋子は来年にはもう少し躍進する事を期待して、自室に向かっていった。

 

 

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     この話で出た簡潔競馬用語

 

     注1:ファビラスラフイン……父はノーザンダンサー系のファビラスダンサー。
     注2:マーベラスサンデー……サンデーサイレンス初年度産駒でクラシック時は故障で棒に振った。
     注3:マイネルマックス……父はブライアンズタイム。
     注4:メジロドーベル……3連勝で阪神ジュべナイルフィリーズを勝利。
     注5:シーキングザパール……父はミスタープロスペクターの産駒であるシーキングザゴールド。
     注6:メジロビューティー……特殊な血液型で日本で種牡馬と結合する血液は22%しかいない。