ストームブレイカーが無事に京成杯オータムハンデを勝利した事で、スプリンターズSの出走に目処が立った。
G�欺仭�するには収得賞金で基本的に決まるが、その中には1年間に収得した賞金順で決定する事もある。
これは出走馬決定賞金算出対象期間と言い、最近のG�偽チ�は登録数が増加しており、それに従い同一賞金額の馬が出てきてしまう。
それに対応するために、そのG�騎�催までの1年間の収得賞金順と言う制度が出来たと言う訳である。
その事に従うと、ストームブレイカーは去年のスプリンターズSから1年の間に勝利していたのが大阪城Sのみだった。
これに京成杯オータムハンデを勝利した事で、確実に出走馬として選出されるのは確実になったのだから。
京成杯オータムハンデを勝利していなかったら、選出される可能性は低かったに違いない。
この制度が出来たのがもう少し早かったら、善戦マンと呼ばれたナイスネイチャなどの活躍が見られなかった可能性も。
「これで今年の重賞勝利数は4つと。早くも93年度と同じ勝利数になったから記録更新出来るかが楽しみだね」
「期待出来るのはイチゴサンデー、ストームブレイカー、ヤマトノミオの3頭だから、あっさりと記録更新してもおかしく無いな」
うん、と名雪は秋名の言葉を同意しているようでコクコクと大きく頷いている。
それくらい本年度はKanonファームの生産馬は好調を維持しており、大手に比べると見劣りするが中小牧場の中では群を抜いている。
「この調子で秋のG�騎�催まで維持してくれれば最高ですね」
「そうだな。ついでに言えば、他の馬ももうちょっと頑張ってもらいたいがな」
OPクラスに在籍しているのは3頭だけなので、今年で引退予定のストームブレイカーが抜けてしまうと実質的に2頭だけになってしまう。
それまでに他の馬がOPクラスに上がってもらえば、最善の結果になり得るのだが、簡単にいくとは思えないのだから。
「まぁ……ここまであっさりとOPクラスに在籍する馬が増えると逆に勝てるかが不安になるな」
「そうですか?」
「最近のOPクラスはレベルが高い気がするからな。準OPを勝利した位では昇格しても厳しいと思う……」
「……サンデーサイレンス旋風が起きた去年の冬辺りから、ジワジワとレベルが底上げされているのかもしれないですね」
そうかもしれないな、と秋名は自分の発言に今一つ納得しきれない表情だったが、秋子のフォローで何とか納得出来た様だ。
実際に日本競馬のレベルが底上げされているかは全体を通してみると、トニービンとブライアンズタイム、そしてノーザンテーストの存在が浮かぶ。
それにサンデーサイレンスが加わって、日本競馬を長距離主義から徐々に短距離と中距離主義へ代わっていくだろう。
既に長距離路線は昔よりも減少しており、短距離路線とダート路線の増加が新たな日本競馬として目覚しい成長を遂げているのだから。
さて、最近の競馬事情はちょっとした盛り上がりを見せており、特に海外競馬へと遠征した2頭が結果を残した事が1番の話題に。
ダンスパートナーはヴェルメイユ賞の前に出走したトライアルレース――ノネット賞で鼻差の2着。
その時の勝ち馬がマティアラ――イチゴサンデーがアメリカンオークスに勝利した時の4着馬。
つまり、実力と実績は1級品を持つマティアラに鼻差まで迫る事が出来たのでヴェルメイユ賞では逆にマークされる立場になってしまった。
1番人気になったダンスパートナーの結果は他馬からがっちりとマークされて、直線に入っても進路が開かずゴール直前で開いた進路に飛び込んで6着に。
結果的には大きく敗れたとは言え、歴史ある仏G�気離凜Д襯瓮ぅ羮泙韮曳嵜裕い忙抻�されて、他馬から存在を認識させたのだから価値のある遠征だろう。
そして、凱旋門賞に出走するナリタブライアンはステップレースのフォワ賞――凱旋門賞と同じ距離同じコースで行われるG�兇鮠〕�。
2着馬との差は1馬身だったが、初の海外遠征レースで1馬身も差を付けて勝利出来たなら最高のパフォーマンス。
このフォア賞はヴェルメイユ賞の同日に行われる重賞なので、調教パートナーでもあったダンスパートナーの仇を取ったとも言える。
普段なら所属厩舎が違うと何処もライバルの様な関係になってしまうが、今回は初の海外遠征だったので、輸送面などを考えた結果が合同作業だった。
こうした事でお互いの情報を共有して、調教過程でパートナー探しを躍起になる必要はなかったのだから。
なので、今回の結果はダンスパートナーの陣営も歓声を上げているのが見受けられた。
凱旋門賞まで後1ヶ月。
フォア賞以外の路線からも続々と結果が出て、凱旋門賞に参戦する馬が確定していく中、刻々と開催日が近づいてきた。
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この話で出た簡潔競馬用語
注1:特に無し。