サンユベール、ローズS快勝。
そんな文章が競馬新聞に飾られており、サンユベールが無事に秋華賞へ駒を進めた事を示している。
オークスでのトールポピーが降着による2着繰り上がりの影響は無いようで、道中は馬群に包まれながらも、キッチリと抜け出して完勝を見せ付ける。
去年からローズステークスの距離は2000mから1800mに短縮されたが、この勝ちっぷりなら、2000mの秋華賞でも問題無くこなせるだろう。
これにて、中山で開催された紫苑ステークス組と今回のローズステークス組から見ても、サンユベールが抜けている1番手なのは間違い無い。
別路線組には古馬混合のクイーンステークスからも秋華賞に向かうのもいるが、レジネッタの2着が最高だった。
そのレジネッタは桜花賞2着、オークス3着、クイーンステークス2着にローズステークス3着と安定しているので、現時点では2番手の評価。
とはいえ、放牧を挟んでいるが今年6戦目と使い詰めな所もあるので、微妙に判断し辛い所もある。
そして、サンユベールのライバルにあたるとされるトールポピーだが、ローズステークスは案外な走りで6着と掲示板すらも外している。
この結果によってオークスの降着による影響が垣間見られ、早々と評価を下げてしまった。
降着の影響で精神的な問題があるのは間違い無いが、こういう場合はなかなか放牧に出されないので、ズルズルと成績が下降していく事が多い。
不憫に思うかもしれないが、ライバルが1頭脱落した事は他陣営も含め、諸手を挙げて喜ぶ事に過ぎない。
「こちらから見るとトールポピーの復調は厳しいと思うし、ライバルが減った事は歓迎出来るよ」
「では、他にライバルになりそうな相手は居るのでしょうか?」
「ローズステークスを勝利した事で全頭からマークされる立場だろうし、全頭がライバルだろうね」
秋華賞までまだ時間はあるが、サンユベールの実績のみが抜き出ているので、ここから巻き返すのは他陣営には厳しい。
とはいえ、3歳秋頃に急成長する馬――夏の上がり馬も居るので、楽観視は出来ないだろう。
サンユベールも馬体重の増加に、馬体に幅が出るなどの成長が見受けられるので、一介の早熟馬ではないと分かる。
「ローズステークスの道中は途中で他馬と接触したけど、その際に行く気を見せずにグッと抑えてくれたからね。気性の成長が1番大きいかな」
「なので、後はこちらが調整をミスしないで秋華賞に行ければ、勝利は近づくかな」
秋華賞まで約1ヶ月。
どの陣営も最後の牝馬3冠目となる秋華賞を狙って、虎視眈々と牙を磨きに掛かり始めた。
サンユベールの2冠を阻止すれば、年度代表3歳牝馬に選ばれる可能性も出てくるのだから、どの陣営も力が入るだろう。
さて、今週の競馬は東西でG�兇�それぞれ開催され、中山がオールカマー、阪神は神戸新聞杯と菊花賞への重要なトライアルレース。
オールカマーは名の通り、古馬混合戦であり、3歳馬の出走も可能だが、3歳馬が最後に勝利したのは97年のメジロドーベルまで遡る必要がある。
そもそも3歳馬の出走頭数が圧倒的に少ないという事もあるが、この時期にはトライアルレースがあるので、わざわざ古馬混合戦に出走する理由もない。
そんな中にラストフローズンがオールカマーに出走する。
毎日王冠の出走プランもあったが、天皇賞・秋に出走すると中2週となってしまい、3歳馬には少々厳しくなってしまう。
オールカマーからなら中4週と少々間隔が空くので、ローテーション的には体調を戻しやすくなる。
さて、そんな訳でオールカマーに出走となったが、去年の有馬記念を制したマツリダゴッホを筆頭に、キングストレイルやエアシェイディなどの古豪が。
ただ、実績面で言えばラストフローズンの方が抜き出ており、唯一のG�毅仮’呂覆里世�ら。
それでも経験として古馬に劣るので、現在の人気はマツリダゴッホに次ぐ2番人気となっており、オッズも4.3と少々高め。
中山巧者が集まった中で、この人気は納得出来る方だろう。
出走馬は中山で開催された重賞をラストフローズンの分も含めて、8勝もしており、2着率も非常に高い。
こうした中で、7戦5勝のラストフローズンが2番人気に食い込むのは栄光と言えるだろう。
「ここである程度の結果を残せると良いんだが、古馬相手に何処まで通用するかが問題だ」
結果次第では天皇賞・秋を回避して、マイルチャンピオンシップに出走する事も視野に入れなくてはならないのだから。
名雪としては天皇賞・秋に進んで欲しいので、ある程度の結果――掲示板内が目標としている。
2400mのダービーで4着に入っているとはいえ、2200mは距離が長いかも知れないのだから。
さて、結果の方というと、圧倒的1番人気のマツリダゴッホ――中山成績9戦6勝2着1回3着1回中止1回とほぼパーフェクトの成績から更に1勝を加える。
この結果で有馬記念を連覇するという評価は間違っていない。
そして、ラストフローズンはマツリダゴッホ相手に非常に善戦し、1馬身差の2着とクラシック馬の意地を古馬に見せ付けた格好に。
負けはしたが、これで堂々と天皇賞・秋へ挑戦するといっても問題無い結果だった。
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この話で出た簡潔競馬用語
特に無し。