この時期の日高地方は毎年の恒例として、ファンが観光として各牧場を訪問したり、観光地を兼ねた牧場で遊ぶ事も多い。
中小牧場が狭しと並び、サラブレッド銀座と呼ばれる程の場所なのでのんびりと牧草を食む馬を見る事も出来る。
ギャンブルとしての成り立ちがあってこそだが、現役時に判官贔屓していた馬に会えるならば会いに行くファンも多い。
海外では観光地として公開されている所は少なく、それだけ日本競馬が特異だというのが分かる。
何せ、デフォルメした馬のぬいぐるみを売り出しているのは日本位でギャンブル感を薄れさせた実績があるのだから、観光地にもなる。
Kanonファーム生産馬も多くはないが、ぬいぐるみ化されており、最近ではG�犠,舛海縮気い�、白毛の希少性からホワイトクラウドが人気。
トロピカルサンデー、ハネダニマケナイ、ラストフローズン、サンユベールも販売されているが、人気ではホワイトクラウドに叶わないようだ。
実際の人気とグッズの人気が双方にトップとなる馬は中々おらず、ディープインパクトの様な馬は滅多に誕生しないのだろう。
他に売れるグッズは小物なのだが、意外と人気あるのがスタリオンブック――各種牡馬の血統表や種付け料が掲載された本である。
あくまでも生産者向けなので、血統をセールスポイントの中心としており、重賞勝ちはオマケ位の書き方をされている。
こちらには2001年から種牡馬となったホワイトファントムが掲載されているが、今や受胎後に20万という種付け料。
父メジロデュレンというステイヤー血統では種付け数は増えないので、時代に置いて行かれた感がするのだろう。
それでも牧場巡りで訪問する観光客は多いので、需要と人気はまた別物だと言うのも分かる。
Kanonファームは観光不可能だが、少し離れた場所では坂路調教が見る事が出来る場所もある。
ただ、絶対に見られる訳ではないので運次第になっているが、Kanonファームでは引退した重賞馬と現役馬の調教が見られるので好評。
そんな訳で、夏の北海道は一部の地域だけだが、競馬ファンの観光地となっている訳である。
中には函館開催と札幌開催で馬券購入という目標の観光客も居るが、こちらは大勝ちして帰ったのは少ないと聞く。
さて、今週の競馬は関屋記念にバックドラフトが出走。
新潟芝1600mというマイル路線で、秋の重賞路線に向かう前に叩くか夏の上がり馬が重賞路線でも戦えるか試す重賞でもある。
隙間の重賞だけあって有力馬の出走はなく、重賞路線で足りない馬が狙っているともいえるだろう。
今年の出走馬で重賞勝ちがあるのは、2歳時にデイリー杯2歳ステークスを制したマルカシュンクのみ。
近走は今ひとつの成績だったが、今年の小倉大賞典で復調気配を見せているので、人気になっている。
とはいえ、1番人気であるバックドラフトの方が近走の成績から上昇気流を描いており、去年の9月から6戦4勝というのは人気にしかならない。
前走のエプソムカップは4着だったが、騎手の判断で抜け出すタイミングを誤った所があるので、万全を期すれば負ける事は考えにくい。
それくらい現状では抜け出した実績なので、ここを制して秋競馬に向けての試金石としたい所。
不安点としては新潟競馬場では初出走となり、左回りの成績が3戦して1着1回4着2回と安定感がない。
先述した通り、エプソムカップは騎手の判断で、もう1つの敗戦は+10kgと馬体重の増加が原因。
負けた理由はハッキリとしているが、この辺が左回りの不安定さを語っている。
「ここで結果を出せば左回りも使い易くなり、ローテーションの幅が広くなるので、頼むぞ」
調教師は騎乗する騎手にそれだけを頼むと、騎手を馬上に乗せる為、軽く足を押し上げて、騎乗を確認するとその場から離れていく。
真夏日ながら、バックドラフトの動きは悪くなく、しっかりと厩務員を引っ張る力強さを感じられる。
この暑さでは馬体重は前走比からマイナスが多いが、バックドラフトは微増だが前走比+4kgと成長が見受けられた。
「踏み込みにしっかりと力がありますし、このメンバーなら勝ち負けにはなるでしょう」
「敢えていうなら、重賞出走が2戦目で1番人気での重賞は初挑戦となりますから、マークを捌けるかが鍵ですね」
評価としては重賞1番人気として、どうマークを捌くかとして見られているが、それを補う位の期待が寄せられているのが伺えた。
そして、結果としては楽勝とまでは行かなくても、バックドラフトがマルカシュンクに1馬身差を付けて勝利。
騎手は前回のミスを今回の騎乗で帳尻合せに成功し、バックドラフトの主戦騎手としての腕を見せ付けた。
この結果で、秋G�杵�線に名乗り上げられたのは間違い無いだろう。
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この話で出た簡潔競馬用語
特に無し。