――ヴィクトリアマイル、熱戦の鼻差決着!!

     これが前年のダービー馬とオークス馬の戦いか。

     設立されて、まだ第3回目のG�気任△襯凜�クトリアマイルを制したのはトロピカルサンデー。

     お互いのダービー馬とオークス馬であるという意地と誇りをぶつけ合った結果が、今年のヴィクトリアマイルに現われていた。

     どちらも3歳馬牡馬と3歳牝馬の頂点を決めるレースを1年前に制しており、同時期に開催されるこのレースで、勝者が女王に相応しい称号。

     ダービー馬のウオッカとオークス馬のトロピカルサンデーが共に顔を合せた3度目の戦いはトロピカルサンデーに軍配が上がった。

     この勝利でオークス、イタリアのリディアテシオ賞、ヴィクトリアマイルとG�気鬘馨〔椶箸覆蝓■言錚犠,寮�績は輝かしい物だろう。

     だが、このレースにはダイワスカーレットが休養中の為、出走しておらず、現状ではリベンジの時を待つしかないのが実情。

     今後のローテーションに関しては不明だが、G�毅款〔椶妨�けて一先ずは白紙状態のまま。

     休養か宝塚記念に出走するかは、来週以降に決定すると思われる。

     続いてはスタート前の回頭をしていこう。

     圧倒的1番人気に支持されたのはウオッカであり、続くトロピカルサンデー2倍台と他馬を相手にしない程の実績と人気だった。

     他の出走メンバーは去年のNHKマイルカップを制したピンクカメオ。

     オークスでトロピカルサンデーの2着と3着に敗れたロープデコルテ、ベッラレイアが出走していたが、近走の成績からして厳しいのも違いなかった。

     新興勢力としては、去年の12月から4戦3勝2着1回で、G�鏡錣虜綽戚毒魯好董璽�スを制したエイジアンウインズが単穴として支持されていた。

     こうなるとお互いに牽制し合って他馬からマークされた挙げ句に、惨敗する可能性もあり得たが、そんな事は無く実績通りの結果はご存じの通り。

     共に馬体重はベスト状態を示すが如く、前走比からマイナスで仕上がっており、余計な脂肪を削ぎ落としたと見られた。

     パドックでは入れ込みの様子も見受けられなく、足取りもしっかりとして、踏み込みも力強さを感じさせる程。

     4枠7番のトロピカルサンデー、5枠9番のウオッカと共に絶好枠からスタートだった。

     トロピカルサンデーは乗り代わりが無く、これまで8戦とも騎乗している倉田騎手だが、ウオッカはドバイから乗り代わっており、これが2戦目。

     ここを見ると、知り尽くしたトロピカルサンデーに分があるのだが、ウオッカの騎手はトップクラスへの乗り代わり。

     知り尽くした騎手と2戦目にして癖を手に入れた騎手では差があったかもしれないが、レース結果からすると、共に全力を尽くしたのは違いない。

     そして、スタートとなるが、ウオッカは好スタートを切り、トロピカルサンデーは僅かに遅れたスタートだった。

     とはいえ、0.1秒の遅れが結果に繋がりやすいのが競馬なので、直ぐに次の手札を出せる判断を持たなくてはならない。

     ウオッカは7〜10番手辺りの中団の真ん中付近をキープしており、トロピカルサンデーはピッタリとウオッカの真後ろに付いていた。

     徹底マークの為、僅かに出遅れたのは騎手の意図があったと思われるが、現状では企業秘密と言われて煙を撒かれている状態。

     そんな訳で、マークするかの如く、ピタリと真後ろに付けられたウオッカは少しだけ気負ったのか、一度だけ騎手に手綱を引っ張らせる状況が。

     それでもトップクラスの騎手なので、一瞬で立て直して、スッと普段通りの走りに変わった。

     とはいえ、たった一度とはいえ行く素振りを見せてしまえば、ほんの僅かにゴール前での攻防に繋がったのだろう。

     今回はそこで勝敗の差が現われたので、倉田騎手が一枚上手だった。

     道中の攻防は1度のみで、後は淡々とした形で3コーナーから4コーナーを回ると思われたが、先頭を走る逃げ馬が突き放す。

     残り600mとはいえ、ここから仕掛ける程の消耗をしていない訳が無く、最後の意地といった所。

     後方に待機していた馬も動き出すが、ウオッカとトロピカルサンデーには余裕が感じられ、最後の最後まで脚を溜めている状況だった。

     そして、最初に仕掛けたのはトロピカルサンデーで、内からスルスルと脚を伸ばし、馬群を恐れずに突っ込んでいく。

     逆にウオッカは外に進路を向けて、外から豪快な差し切りをかます如く勢い良く伸びた。

     共に先頭を走っているエイジアンウインズを射程圏に捉えて、残り100mの時点で内と外から並びかけて抜き去ってしまう。

     そして、残り50mから意地と誇りをぶつけ合った叩き合いに観客が沸き、最早馬券の当たり外れ関係無く、盛り上がっていた。

     最後の最後でトロピカルサンデーが差し切ったのは内と外の差があったからだろうか、この接戦を見ればそんな考えは吹き飛ぶ程だった。

     秋にはこの2頭にダイワスカーレットがG�汽譟璽垢悩討咾泙澆┐觧�に期待したい。

 

 

     そして、競馬新聞には接戦を示すゴール前の写真と、鼻差を拡大した写真が掲載されている。

     その右下には関係者一同が揃った表彰式の写真も一緒に掲載されていた。

 

 

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     この話で出た簡潔競馬用語

 

     特に無し。