トロピカルサンデーがリディアテシオ賞を勝利した事で、ウオッカとダイワスカーレットよりも一足先に海外G�鞠呂法�
着差も広げた訳でも僅差で尚且つイタリア競馬と欧州競馬の中でレベルが低いと見られているので、一般的には評価はそれほど高くない。
逆にいえば、日本で生産された馬ならば過去と違い欧州でも勝負になると再び印象を付けられる結果ともいえる。
何せ、欧州でG�気鮴�した馬は2000年のアグネスワールドによるジュライカップまで遡らなければならないのだから。
去年は無敗の3冠馬ディープインパクトが凱旋門賞に挑戦したが、惜しくも3着に敗れてしまっていた。
だからこそ、3冠馬でも無理と完全に印象付けられてしまう前に払拭出来たので、ファンよりも競馬関係者からの方が評価は高い状況。
「さて、勝ったのは良いが疲労具合から考えて、今年の出走は打ち切って来春のヴィクトリアマイルを目標が良さそうか」
名雪が口にしたレースは6月に東京競馬場で開催される牝馬限定の1600m戦のG�機�
去年が第1回目の開催だったので多くのメンバーが集まり、この時期には古馬混合戦である安田記念に向かう事が前提だった。
その事を踏まえると、牝馬限定戦の設立はレースの幅が広がった事だろう。
尚、第一回の覇者はダンスインザムード。
ダンスパートナーとダンスインザダークに続く、ダンシングキィ産駒として3頭目のG�鞠呂任△襦�
「流石にローズS2着からの短期間で慣れない海外遠征して、日本よりもスタミナを有する馬場で優勝を攫えば、放牧した方が良いでしょう」
「肉体的にも精神的にも疲れているだろうしな……ひとまず、1月頃まで放牧して、3月辺りに始動って所か」
「それならば、大阪杯辺りでしょうね……分かりました、その様に厩舎が空くように調整します」
本来なら有馬記念に選ばれる可能性もあるが、距離と血統からして中山2500mはどう見ても不得意コース。
その為、最優秀3歳牝馬が手に届くかも知れないが、賞を貰う事に執着心を抱かない名雪からしてみれば、無理に出走させる必要は無かった。
こうしてトロピカルサンデーは早々と来年に備えて休養に入り、日高のKanonファームに戻っていった。
ハネダニマケナイが菊花賞を制して、トロピカルサンデーがリディアテシオ賞を制している裏でも他の馬は走り続けていた。
まずは2歳馬路線から振り返っていく。
デビュー直前だったハニーカステラは調教中の骨折によって、2度目の故障となってしまい、そのまま引退となった。
Kanonファーム生産馬では非常に珍しい出来事であり、デビュー出来ずに引退した馬はハニーカステラが初めて。
同じ箇所を骨折したので、治療しても再発の可能性が高いので、その事を考えると無理に競走馬として使うのは無理だった。
OPクラスのラストフローズンはデイリー杯2歳Sでキャプテントゥーレの2着に敗れてしまい、野路菊ステークスから逆転されてしまう。
ただ、着差は首差の2着なので、相変わらず競り合いの状況に持ち込めば不利な条件が重なっても結果を残すタイプと判明した事だろう。
この後は朝日杯フューチュリティステークスを目標としており、少なくともデイリー杯2歳Sの結果を見る限り、血統の差はほぼ無いに等しい。
オルタナティブはかえで賞に出走し僅差の3着に敗れていたが、出遅れが響いた結果なので、悲観するほどでも無かった。
逆にソニックブームは福島のきんもくせい特別に出走し、距離とメンバー構造が嵌ったお陰で勝利している。
相変わらず中距離路線向けの血統らしく、非根幹距離に強いのだろうと認識させられる結果。
サンユベールは赤松賞に向けて調整中であり、徐々にタイムが速くきている状況なので、仕上がり具合は順調といっても差し支えない。
3歳勢はホワイトクラウドが菊花賞に出走出来なかった鬱憤を晴らすように、兵庫特別と古都ステークスを連勝し、OPクラスに昇格を果たす。
この後はステイヤーズステークスから来年に繋がるレースを目標にしており、セイウンスカイの血が生きれば、古馬になる来年は完成の余地があるのだから。
ウイングロードは1600万下の壁に阻まれているのか、2戦して9着と12着と散々な結果。
ダート路線のレベルが高いといわれる状況で、流石にこの2戦は厳しいらしく引退が視野に入ってしまっている。
500万下を卒業したばかりのバックドラフトは1000万下クラスの会津特別に出走するが、距離が合わなかったのか4着に敗れてしまった。
デビュー時よりも安定した走りだが、まだまだ本格化には掛かりそうな動きであり、父エアジハードと同じ晩成タイプなのだろう。
最後に重賞勝ちが近いといわれているフォックステイルだったが、府中牝馬ステークスを勝利して、初重賞制覇を飾った。
古馬相手だったとはいえ、地力の違いか古馬に比べて2kg軽い事が幸いしたのだろうが、少なくとも重賞勝ちで今後のローテーションは余裕に。
何時にもなく勝利を飾ったKanonファームの生産馬だが、このまま手を緩めることなく、勝利を重ねるが目標だろう。
こうして、10月には海外制覇も含む重賞3勝し、名雪にとっては10年目して過去の重賞成績に並んだのだから。
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この話で出た簡潔競馬用語
アグネスワールド……アベイユドロンシャン賞とジュライCを制してる。
ダンスインザムード……桜花賞の勝ち馬。