ラストフローズンが京王杯スプリングカップを勝利し、安田記念に向けての結果としては上々だろう。
1400m戦もこなせた事で距離の幅がマイルから中距離だったのが、もう少し短くても問題ないという印象を見せつけた。
日本では1400mのG�気呂覆い里如△海谿幣紊竜�離短縮は厳しいだろう。
欧州なら1400mのG�気漏�催されているが、流石にこの実績――G�気鬘馨,靴討い襪里世�ら、無理して1400mのG�気鮖箸ι�要は無い。
「4歳になって2戦目ですけど、現時点では成長には問題なく馬体重も良い具合に増えているから、まだパワーを付けていけますね」
「飼い食いが良いから、ドンドン馬体重が増えているので、調教をこなしてもそれが筋肉に変わっていきますから、今年が一番成長するのではないでしょうか」
ラストフローズンの馬体はガッチリと筋肉質にも見えるが、皮膚の柔らかさも相まって、中距離までこなせる馬体になっているのが実情。
既に馬体は完成していると思われがちだったが、調教師曰く、まだ成長の余地があるとの事。
こうなると安田記念を制してG�毅款〔椶砲覆襪里癲△△蠧世覆は辰任呂覆い世蹐Α�
2歳から4歳まで3年連続G�祇�覇という記録も目の前なので、父オグリキャップの記録に並べる可能性も秘めているのだから。
「後は無事に安田記念まで行ければ良いが」
「そうですね。ここまで来れば後は無事に出走させるまでが私の仕事になりますので頑張りますよ」
如何に細心を払っても、挫石などで出走回避する可能性もあり得るので、ここまでの実績を持つと調教師のプレッシャーもまた大きい。
日本ダービーまで2週間。
各陣営にとってはここからの調教が鍵であり、100%を越える実力を引き出せるように細心に大胆に行われなければならない。
2週間という、日数からしてさじ加減一つで100%の出来から遠ざかってしまうので、加減が難しく感じる事だろう。
それが、日本ダービーの重さであり、2006年生まれの7695頭の中から頂点を決めるのだから。
「ラストリグレットは大分仕上がってきたけど、今の所は7割位だな」
この時点では最終追い切りではないので、調教時の騎手は調教助手が行っているのが大半で、ラストリグレットも例に洩れず、調教助手が行っている。
日本ダービー時に騎乗する祐一にとっては、現在の出来を聞くのは当たり前であり、最終追い切り時にどれ位の動きになるか計算する必要があるのだから。
「これなら、最終追い切り時には120%の仕上がりになりそうだな」
「まぁ、その前に騎乗停止とかになるなよ?」
「流石にそれは一番駄目なパターンだから、言わないでくれよ」
祐一の成績は現時点で40勝近く上げて、リーディング上位に居るのでダービーを勝てば名実とともに上位騎手になってもおかしくない。
流石にダービー直前で騎乗停止や落馬などしたら、ダービー騎乗は無理になってしまうので、慎重にならざるを得ない。
下手すると引退するまでダービー上位人気確実だったのに、騎乗停止で乗れなかった騎手と言われ続けてしまうだろう。
そうなると年に1度しかないダービーで同じような実績馬に騎乗して、上位人気で勝利しなければならないので、汚名返上する時が訪れるかすらも分からない。
毎年7000頭近い中から上位人気に騎乗という時点で、難解に挑むようなものなのだから。
「それをやらかしたら、名雪がどうなるか想像出来ないんだが」
祐一は軽く肩を竦めながら、そんな事を調教助手にぼやく。
そんなたわいのない会話をしながら、祐一と調教助手はラストフローズンの動きも確認していく。
あくまでも調教中の動きのみで、作戦などはどこから洩れるか分からないため公言はしかったのが真相。
「後2週間か、長いようで短い時間だなぁ」
「もう周辺は騒がしいし、この時期はやっぱりダービーというのが分かるから良いんだ」
「それが無いとダービーの時期が来たとはいえないよな」
ラストリグレットの元――調教師や厩務員、祐一には記者の取材攻勢があったりする訳である。
そんな訳で祐一もダービーの前日に近い雰囲気を味わっている最中であった。
さて、今週の競馬は中京競馬場で3歳オープン特別の昇竜ステークスが開催される。
Kanonファームの生産馬で出走するのは2戦2勝のギンガロウ。
3歳ダート路線は中央競馬では整備されているとはいえない状況なので、2月以降となる出走。
久しぶりとなるため、入れ込みが酷く発汗もあるためか人気も今ひとつで、本来なら2番人気ほどでもおかしくないが、5番人気となっている。
そして、結果の方は久しぶりのレースが祟ったのか、直線で脚を伸ばせずに掲示板外の6着に敗れてしまった。
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この話で出た簡潔競馬用語
特に無し。