アンライバルドが皐月賞を制覇。

     どの競馬新聞も一面はアンライバルドが最終コーナーから捲って、直線入り口で先頭に立ち、そのまま突き放したシーンが多く取り上げられている。

     逆に圧倒的1番人気に支持されていたロジユニヴァースについては、初の惨敗もあって、やや評価を落としてしまう。

     ただ、この皐月賞は1000mの通過タイムが59秒とハイペースだった事もあり、先行馬が全滅した為、もう少しペースが遅ければまた違った結果になっていただろう。

     それはどの先行馬にもいえることなので、ハイペースを押し切るだけの実力がなかっただけな事。

     ifは意味はなく、各陣営最大の目標である日本ダービーでの戦いは既に始まっており、ここから如何に寸分なく100%以上の仕上がりを施してライバル陣営を凌駕しなければ、日本ダービーには手は届かない。

     さて、そんな中で4着に入ったラストリグレットは最後、直線に入るときに馬群から抜け出すのに手間取りながらの4着。

     間違いなく、スムーズに馬群から出せていれば3着までには入れたと思える結果だった。

     ハイペースに巻き込まれず、中団からの脚を伸ばした結果なので、普段通り5番手付近からレースを進めていれば、ロジユニヴァースと共に惨敗していた可能性も。

 

    「レース後の飼い食いは良く思ったよりダメージは少ないので、馬体の張りを戻すのにはそうも時間は掛からないでしょう……予想したところ、1週間あれば皐月賞前の状態にはなりますね」
    「まずは馬体重を戻しつつ、速歩で曳き運動しながら体調を戻す方針なら、大丈夫だろう」

 

     曳き運動とはいえ、毎日1時間程度の速歩と常足を交互に行っているので、十分な運動となり、更に調教がある日にも午後の運動として日常となっている。

     だからこそ、休みなく調教している事となり、こうした基礎がラストリグレットの力を底上げしている。

 

    「ダービーまで中5週しかありませんが、確実に仕上げてますよ。チャンスがあるのは確実なので」

 

     皐月賞の結果だけ見れば離された4着しか感じないが、普段よりも中団よりで直線に入る際には馬群から出るのに手間取っているので、この結果なら、ダービーでは上位人気に支持されるのも確実。

 

    「まぁ、これでラストリグレットも大レースの雰囲気に慣れた筈ですので、ダービーで飲み込まれることはないでしょう」

    「その点だけは皐月賞を使って良かったと思っている」

 

     初のG�気�日本ダービーでは雰囲気に飲み込まれる可能性もあったので、皐月賞を回避せずに共同通信杯から直行のローテーションは上手く行ったといえるだろう。

     少なくとも弥生賞かスプリングステークスを使ってから皐月賞のローテーションだったら、皐月賞後の体調が悪くなっている可能性もあったのだから。

     ここで結果を出せていれば、共同通信杯から皐月賞のローテーションで狙う陣営も増えてくることだろう。

 

    「他陣営でロジユニヴァースは立て直しが急務でしょうし、アンライバルドはあの捲りはもう一度行うには難しいでしょうね」
    「現状では脚質が逃げとなるリーチザクラウンと、立て直した後のロジユニヴァースが相手としてなりそうだな」
    「皐月賞で14着になったとはいえ、皐月賞まで4戦4勝の無敗馬でしたからね。この1戦だけでライバルとして外す事はないでしょう」

 

     名雪としては挙げたリーチザクラウンとロジユニヴァースがラストリグレットのダービー制覇に向けての、最大の難敵と感じ取ったようだ。

     特にリーチザクラウンの騎手は日本ダービー4勝の実績を持つ騎手であり、勝ち方を知っているという事はそれだけで最大の武器を持っている事になるので、今回のリーチザクラウンでも警戒しなければならない。

     即ち、祐一は名手相手にラストリグレットを導かなければならないので、早くも厳しい戦いが待ち受けている。

 

 

     今週の競馬は中山競馬場での開催が終了したため、東京競馬場での開催となる。

     この時期になると、ダービーとオークスの最終出走権利を得るために青葉賞や、プリンシバルステークス、フローラステークスにスイートピーステークスが。

     とはいえ、現状ではKanonファームの生産馬でラストリグレット以外はクラシック路線には乗れそうもない。

     閑話休題。      東京芝1400mの3歳500万下にブラッドハウンドが出走し、OP特別のオーストラリアトロフィーにバックドラフトが出走する。

     ブラッドハウンドは初の1400m戦で前走の未勝利戦で勝ち上がったとはいえ、まだ評価されていないのか、7番人気と低支持。

     バックドラフトは前走の大阪城ステークスに続いての1800m戦だが、実績からして、上位なので3番人気となっていた。

     結果としてはブラッドハウンドは初の1400m戦ながら、上手く立ち回ったが、ゴール直前で差されてしまい、2着に敗れる。

     バックドラフトは先行して抜け出したが、ゴール直前に差されそうになるが首の上げ下げ差でなんとか1着になった。

     仮にも関屋記念を制している重賞馬なので、ここでは力が違ったのだろう。

 

 

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     この話で出た簡潔競馬用語

 

     特に無し。