ラストフローズンがマイルチャンピオンシップを制した事で、今年のKanonファームにおけるG�祇�覇は7勝と圧倒的な成績。
G�気涼罎燃覆�低い物だけではなく、皐月賞、桜花賞、宝塚記念の3つも制しているので、文句無しの実績なのは確か。
重賞もマイルからクラシックディスタンスまで幅広く制しているが、スプリントとダート路線は手薄という弱点もある。
この2つの路線で活躍馬が輩出されれば、Kanonファームの全体的な底上げが可能となり、毎年重賞馬が見られてもおかしくない。
急務というわけではないが、元からKanonファームの生産馬は中距離から長距離に比重していたので、徐々にマイル路線でも対応出来る様になってきた。
そこで後は短距離馬が走る様になれば、大手には及ばないが、距離適正がバランス良くなっていくだろう。
「短距離とダート路線でもそれなりに走る馬を輩出しないと、今後は厳しくなるかもしれないな」
「母系の血統にはスタミナを比重にして、産駒のタフさを重厚に伝えさせていますから、父系だけではちょっと厳しいですね」
今年の重賞勝ち馬で軽い――パワーよりも速さを信条とする父馬を持つ馬はサンユベールのみ。
キレを持つ馬ならトロピカルサンデーとバックドラフトで、スタミナとなればホワイトクラウドとハネダニマケナイ。
各馬の平均――高次元でバランス良く整っているのがラストフローズンになるだろう。
「そんな訳で、繁殖牝馬のセールで短距離向きの血統を芝ダート問わずに購入しておきたい所だが、どう思う?」
「フォックスハウンドの血統は現状ではマイルから中距離のスピードタイプを輩出していますから、短距離馬を付けても良さそうな気もしますが」
「それもそうだが、もう少しスピード寄りの繁殖牝馬が居ても良い。今後の為に繁殖を増やす事に視野を入れておく」
名雪の言葉に一弥は納得したようで、どの様な血統にするのかを聞き出そうとするが、まだ決まっていないようだ。
短距離路線といえば、オーストラリアと香港だが、香港は馬産が行われていないので除く。
オーストラリアの繁殖牝馬セリで狙うのも良いかもしれない。
その場合は来年の5月と6月まで待つ必要――北半球と南半球の差があり、日本ではオーストラリアの繁殖牝馬が大量に輸入されない理由でもある。
つまり、受胎済みでなければ1年後まで空胎のまま、繁殖牝馬を置いて置かなければならないので、資金力のある大手以外は難しい。
逆に欧州と米国ならば、10月から12月にかけて行われるので、連れて帰ってきた後に、そのまま種付けの準備が行えるのだから。
「取り敢えず、来年はオーストラリアと欧州から短距離向けの繁殖牝馬を購入しようかと思う」
「今年は予算が潤沢でしょうし、少々高額の馬を購入しても良いかも知れませんね」
「それは来年の半年間での結果次第だろうな。うちでは高額の繁殖牝馬よりも価格抑えめで成功しているのが多いのもあるが」
実際にKanonファームの繁殖牝馬は高額な馬はおらず、産駒の成績で評価が上がっていく馬が多いので、無理に高額馬を入れる必要は無いだろう。
Kanonファームの屋台骨を支えるかまど馬は多く居るが、新たな血も取り入れる必要があるのだから。
「まぁ、行く時は数名連れて行くから、一弥も行くかどうかは考えておいてくれ」
「分かりました。その時は楽しみにしておきます」
こうして、来年のKanonファームは短距離向けの繁殖牝馬を導入する事になるが、どの様な繁殖牝馬を購入するかは名雪の判断に委ねられた。
さて、今週の競馬はジャパンカップが開催される。
海外馬の出走頭数は3頭と非常に寂しいもので、超大物と呼べる実績馬も居ないので、ジャパンカップの存在が問われる状況。
こちらにはトロピカルサンデーが出走するが、宝塚記念と天皇賞・秋の結果が案外だったので、10番人気となっている。
牝馬路線では強いが牡馬路線では今一つという評価なので、覆して欲しい所だが、今年一杯で引退なので無理はさせられない。
なので、勝ち負けは無理でも掲示板に載れば、万々歳といった所だろう。
もう1つはラストリグレットが京都2歳ステークスのオープン特別に出走する。
距離は2000mと前走よりも200m延長されているが、前走の余裕からこなせるのは確実だろう。
こちらは前走の勝ちっぷりが評価されており、現状は2番人気。
1番人気は同じく1勝馬だが、リーチザクラウンとブエナビスタの評判馬を下して勝利しているので、人気面は仕方ないだろう。
他には地方馬だが、コスモス賞と札幌2歳ステークスで連続2着になっているイグゼキュティヴがおり、既に6戦しているので、経験の差は遥かに大きい。
さて、結果の方だが勝ったのは、3番人気に支持されていたイグゼキュティヴ。
2着に半馬身差のラストリグレットという結果だった。
経験の差があったようで、5〜8番手の中団よりの位置だったが、馬群から抜け出すのに手間取った差が出た感じがある。
騎乗した祐一曰く、差しよりは先行で抜け出した走りの方が向いているかもしれないとの事。
まだ2戦目なので、次走に向けての課題をこなしていけば、問題無く走ってくれる事だろう。
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この話で出た簡潔競馬用語
特に無し。