――上半期のG�気�何事も無く全て終了した。
古馬戦での一番のサプライズとは言えば、オグリキャップが約5ヶ月ぶりのレースで圧勝+レコード勝ちを達成した安田記念だろう。
圧倒的としか言い様が無い程の強さを見せ付けており、2着馬のヤエノムテキは皐月賞馬だが、相手が悪かったとしか評価出来ない。
このコースレコードは、例えいつか破られる事があっても記憶に刻まれるだろう。
オグリキャップが見せ付けたパフォーマンスの一環として。
ここまでは順調だったので、宝塚記念も安田記念と同等のパフォーマンスが見られると思ったが案外な成績――2着に敗れる。
宝塚記念を勝利したのはオサイチジョージ。
トライアルレースでは強い印象だったが、オグリキャップを破る一攫千金を得てしまうとは陣営も思わなかっただろう。
本来なら、この後にオグリキャップはアメリカのアーリトンミリオンに遠征予定だったが故障を発生して海外遠征は煙のように立ち消えた。
古馬レースの最高潮の1つ――天皇賞・春は前年出走が出来なかったスーパークリークが初制覇を果たした。
前年の覇者――イナリワンの進撃を1/2馬身に凌いでの勝利だったので、格別の味わいを関係者は得た事だろう。
では、古馬路線からクラシック路線に移ってみよう。
牡馬、牝馬クラシックは共に2冠馬は輩出されずに残念な状況だが、どちらも見ごたえあるレースだったのは確実。
特に日本ダービーのアイネスフウジンの逃げ切り勝ちは圧倒的と言え、強豪が揃った上で1.1/2馬身突き放して、レースレコード更新。
1番人気になったメジロライアンは良く追い上げたが、惜しくも2着に惜敗となってしまい秋の雪辱に期待。
7連勝を狙ったハクタイセイは距離が長かったのか、いま一つの着順――5着と敗れてしまう。
牝馬クラシックでは才女と呼ばれるほどの実力を持つ、アグネスフローラが5連勝のオマケ付きで桜花賞制覇したのだが。
逆にオークスでは一世一代の走りをしたエイシンサニーに3/4馬身とほんの僅かな差で敗れた。
才女とは言えど、一発を賭けた走りには敵わなかったようだ。
そして、最後にダート戦のフェブラリーSとスプリント戦の高松宮記念の回想を。
ダートG�気箸靴討狼廚靴屬蠅肪羆�の馬がフェブラリーSを制覇し、その馬の馬名はカリブソングと言う。
ダート戦ではフェブラリーSまで10戦5勝2着2回と安定感を誇っており、この後も地方で勝利するなど成績は良くなっている。
高松宮記念はパッシングショットが前年のマイルチャンピオンシップに続いてのG�犠〕�を2勝目とした。
クラシック路線で中核に属していたアイネスフウジン、ハクタイセイとアグネスフローラは脚部不安を発生して秋競馬は絶望的。
サラブレットの脚はガラスと言う事を再認識させてくれた事であり、完治を願うしかない。
次のページからは牧場に放牧されて英気を養っている、馬達の写真が掲載されていた。
どの写真もほのぼのとした馬の表情の様子が窺えるものだった、と記しておく。
さて、上半期のG�気�終わった事で季節は夏の到来が近づいている。
Kanonファームは皐月賞終了後から、今1つ機運の巡り合わせ状況が悪い状態に陥った。
まずは成績が微妙な結果――4着と5着が多くなり、サイクロンウェーヴの1勝から未だに未勝利。
こうなると資金のやり繰りが厳しくなり、月に赤字状態が多くなり牧場発展が停滞してしまう。
更に、クイーンキラがアスワンの種を不受胎になってしまい、フリーリターン制度のお陰で来年ももう一度無料で付けられるのは幸い。
「頭が痛いですね」
「ここまで勝てないと、軽くスランプ気味と言っても良いな」
ずずっ、と氷が溶けかけたアイスコーヒーを口にしながら、秋名はぼやく。
これくらいの事なら日常茶飯事としてあるのだが、約3ヶ月未勝利なのはさすがに厳しい。
お祓いするか? と秋名はグラスを持つような格好をして呷るポーズを取る。
「そうですね……後で1本開けますか」
サイドボードにチラリと視線を向けてから、選り取り見取りのウィスキーの中から選択を始める。
秋名は秋名でウィスキーロックがあったか、と冷蔵庫を漁りに向かう。
その後、2人は何時もの睡眠時間から深夜までに1本を飲み干して、次の日には二日酔いで頭痛が続いた事を記しておく。
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この話で出た簡潔競馬用語
注1:オサイチジョージ……オグリキャップを宝塚記念で破るまでは
非常に安定した成績だった。
注2:アグネスフローラ……父にボールドルーラー系のロイヤルスキーを持つ。
注3:エイシンサニー……オークスも含めて13戦も走った苦労馬である。
注4:カリブソング……実際はダート重賞の常連であり、G�犠,舛鰐気ぁ�