「ねぇ、佐祐理さん」

「はい、なんですか、名雪さん」

目の前には佐祐理さん

のほほんとしているけれど、綺麗で可愛らしい

そんな佐祐理さんを呼び出したのは

「……犯されてくれません?」

私の言葉に、さっと男子生徒が数人、佐祐理さんを囲む

「……え」

陽気な笑顔は、恐怖で引き攣り……

「やっちゃえ、みんな」

「いやぁぁぁぁぁっ!!」

奈落へと落ちる前の叫びを上げた

ふふっ、これであの人も直にここにくるんだろうなぁ





────親友のためだもんね、川澄先輩?

☆★☆

床の穢れた赤を拭い取った

醜悪な肉塊はあの後学校に埋めた

ばれるかなぁ?

そんな不安もあったけど、幸いにばれる事はなく

けれど、いずれは見つかってしまうのだろう

白骨化しているのか、早ければ肉塊の状態で

でも、あれだけやれば大丈夫かな?

高校生が、誰とも分からないほど突き刺す、なんて想像しづらいと思うから

「祐姫が穢れないで済んだけれど……」

あんなやつが祐姫の名前を呼んでいいわけないんだ

祐姫は、祐一のものなんだから

「あれ、祐一は?」

ふいに、声が響いた

「ねぇ、祐一知らない?」

「相沢くん? 私は知らないけど……」

「あたしも知らないよ?」

「そう……」

どうも、名雪だった

周りの娘たちに、祐一のことを聞きまわってる

……祐一のことなら、私に聞けばいいのに

「祐一、どこに言ったんだろ……」

苛立つような、そんな名雪の姿に反応したのか

おどおどとした娘が、名雪に近寄っていき

「……下級生に、呼ばれてましたよ」

「本当に?」

「……は。はい」

祐一の場所が分かったのか、いい笑顔で

「ありがとう」

そう言って、教室を出て行く

そして教室には、いつもの喧騒な雰囲気が戻ってくる

「……名雪」

私の呟きは、そんな喧騒に掻き消されていく……

☆★☆

「ねぇ、美汐ちゃん」

「なんですか、名雪さん」

私の目の前には美汐ちゃんがいる

祐一の知り合いで、下級生は美汐ちゃんしかいないんだから

「祐一、知らない?」

「相沢さんですか? 知りませんけれど?」

白を切る美汐ちゃん

それとも、あの娘が嘘を吐いたのかな、私に

「下級生に呼ばれた、って聞いたから」

「? それなら栞さんのところではないんですか?」

「それはないよ」

頭に疑問符が浮かんでる美汐ちゃんに、笑って答える私

栞ちゃんは今、香里と一緒にいいことされてると思うからね

あ、それとも、もうここにはいないかな?

結構力いっぱい振り下ろしたし、体が弱いからね栞ちゃんは

香里と違ってね

「……とりあえず、本当に来ていませんよ」

「嘘。下級生の知り合いは美汐ちゃんしかいないもの」

「……部活、委員会で知り合った後輩がいるかもしれない、ということは浮かばないのですか?」

「祐一は帰宅部で、すぐに家に帰るからそんな娘はいないよ」

しぶとく粘る美汐ちゃん

このおばさんくさい性格だと、私みたいな娘は相性悪いみたい

「ならいいや」

もう、めんどくさい

「──そういえば、体育館倉庫裏で佐祐理さんが呼んでたよ?」

そう言って、教室を去る

「え……?」

たぶん、疑問に思っても確認するために行くんだよなぁ、美汐ちゃん

……佐祐理さんは快楽で呼んでるよ、美汐ちゃん

☆★☆



学校にずっと残っていた私は、体育館裏に行く

「「あっあっあっあっ」」

どうも最高潮だったらしい

二人の喘ぎ声が揃って、いい音色を奏でてる

……祐一に早くしてもらいたいなぁ

「と、水瀬か?」

「そうだよ。──気持ちいい?」

「最高。先輩のは柔らかいんだけど、きゅっと締め付けてきてな」

「美汐ちゃんのは、ただ狭い。けど、膣内がいい感じに動いていい感じだ」

目の前ではしたなく涎を垂らす雌犬をせっせと貫く男子生徒二人

そして影で待機している男子生徒も二人

「あぁ〜、早く来ないかなぁ?」

そう呟いた時

「──誰を待ってるの?」

冷やりと背筋を凍らす声が聞こえた

「……貴女ですよ、川澄先輩」

努めて笑顔で返す

けど、相変わらずの無愛想な先輩

「佐祐理を放して」

「嫌です」

「放す」

「嫌」

これではまるで子供の言い争い

そう思って笑えたきた私は

「──動くと、佐祐理さんの命はないよ?」

「──え」

それは川澄先輩にとって予想外の言葉だったのか

まぁどちらにしろ、私の勝ちだけど

「先輩の命は俺が貰ってますよ」

肉棒を入れながらも、佐祐理さんの胸を愛撫し

空いている手でナイフを持ち、首筋へと当てている男子生徒

「あぁ、美汐ちゃんの命もね」

もう一人も同じように、首筋へナイフを当てる

「くっ……」

「私の言うこと、聞いてくれませんか? じゃないと……」

二人とも殺しますよ? という意思を込めて言う

苦しそうな表情をして、少し沈黙があったけど

「……分かった」

そう言ってくれた川澄先輩が────憐れに見えた

「まずはストリップショーでも見たいなぁ。脱いでくれませんか?」

そういうと、おずおずとしながらも、制服に手をかけていく先輩

その間も、佐祐理さんと美汐ちゃんのBGMは止まらない

「脱いだ……」

顔を朱で染めて、けど二人のために制服を脱いだ川澄先輩

けど、それじゃダメなんだよ

「下着も、脱いでくれませんか?」

「そ、それは……」

私の言葉に戸惑う川澄先輩

「脱がないのか?」

そんな時、佐祐理さんを突いてる方が、声を出す

ナイフに力を入れて、いつでも殺せるという意思表示を持って

友達思いの川澄先輩のことだから

「……これでいい?」

脱いでくれるんだよね

服越しでも分かる、あの大きな胸

その大きな胸とは違う小さな乳輪と乳首

括れてる腰に、安産型のお尻

凛々しい容貌の麗人が月下で裸体を曝すなんて……

「露出狂としか思えない」

「っ!!」

「まぁ、別にそんなことはいいです」

私は鞄を持って、川澄先輩に近づく

「……何?」

恥ずかしそうに、けど睨む力は衰えを感じない

……全裸で言われても、怖くはないのに

「その閉じた割れ目がパクパク開いて、涎を垂らして男を求め媚びるようにしてあげますよ」

鞄から取り出すのは、媚薬で漬していたバイブ

これ、20cmあるから、思いっきり入れれば子宮までいくかな?

「さぁて、泣き喚いてください、先輩♪」

バイブの先端を先輩の割れ目に触れさせる

「やめてっ!」

引き攣るような声

けどね?

「動くなっていったよね?」

「あ……」

そう

動くと佐祐理さんと美汐ちゃんの命はないんだから

その動きが止まったときに、ぐいっと膣内へと突き入れた

「あ゛ぁぁぁぁっ!!」

獣のような叫び声

それが心地よくって、つい手首を捻る

「いたいっいたいっ!!」

赤ん坊のように喚き泣く先輩

こんな先輩を見るのは、私が初めてかな?

どうも先輩たちも美汐ちゃんも香里も栞ちゃんも処女だったみたいだし

「直に媚びますって。──あ、これ、子宮口かな?」

奥の奥、何か窪んでる感じな場所がある

バイブの先をそこに動かして、ぐいぐい押したり捻ったりする

そのたびに先輩は「痛い」って叫ぶ

濡れてなかったから当たり前だと思うけれど

媚薬を染み込ませてるこれだから、そろそろよくなると思う

そんな考えを浮かばせながらも、何度目かの突きで

ずぷっと、さらに奥に入った手ごたえがあった

「〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

もう、声にならない声で叫んでる先輩

親友の前で、こんなに狂って……変態じゃないんだから

「って、あれ? 動かない……」

子宮までいったバイブを動かそうと思ったが、締め付けが強くて動かない

膣圧か、奥の奥の口に銜えられてるのかは分からないけれど

「結局はこれが好きだから銜え込んでるんだ、先輩は?」

少し横に動かす

そうすると、ぴくっと反応する先輩

あはっ、もう気持ちいいんですか、先輩は

さっきまで処女だったのに

「なら、これもいいよね?」

バイブのスイッチを入れる

やっぱり一番初めは最強でいいよね?

「ぁ……んっ……あぁっ!!」

しっかり銜え込んでるはずなのに、すごい震えてる……

それに負けないほどに身体を震わせている先輩

姿が綺麗だからなのか、喘ぎ声もとっても綺麗

力が入らないのか、バイブに夢中になっているのか知らないけれど

地面にぺたりと座り込んでいる

その時、微妙に出ているバイブが地面に当たって奥に入る

それに反応して身体が浮く、けど力が入らずにまた下へ下がる

そしてまた身体が浮く、その繰り返し

まるで木馬に跨ってる感じで、自らを高めていっている

まぁ、これならいいか

「……あと、好きなようにしていいよ。持って帰ってもいいから」

そう男子生徒に聞こえるように言って帰る

これで邪魔者は残り一人

「待っててね、祐姫ちゃん」

そう言って、お母さんが待っている家へ帰る

あの雌猫はどうやって堕とそうかな……?