「ぁっ……い、いやっ……」

腕を後ろで縛られ、吊るされている

身体にも、胸を強調するかのよのうに、縄が縛られている

「んー? あの容姿端麗・頭脳明晰な美坂香里とやれるなんてな?」

「あぁ、最高だな。──ちゃんと咥えろよ」

「待てよ。次は俺のだろ?」

「と、なら俺はこっちと。形も肌触りもいいなぁ」

前に二人、後ろに一人、下に一人

前の二人が奉仕を急かすように、香里の頬を自らので叩く

腕が縛られているので、一度に両方を奉仕することができず

数回動かしては、もう一人のを口に咥える

後ろの一人は、香里の腰を掴んで、自らの腰をひたすらに動かす

「初めは好きな人に」という女性の考えを、香里も持っていた

なので、無理矢理に奪われた破瓜の痛みは、心も傷を与えた

下の一人は、香里の胸に固執している

乳房の形が変わるのをじっくりと見るようにして、揉む

性的行為で身体は反応した、その硬く立った先端を咥え、吸う

「にしても、親友を売るなんて、相当狂ってるなぁ水瀬のやつ」

「だよなぁ。まぁ、俺たちはいいもん貰ったから気にしてはないけど」

「真っ赤な美坂女史を持って来たのは驚いたが」

「あと、妹さんの方もナ」

ちょうど香里の目に映るところ

目の前にいる男たちの間から覗ける場所に、栞は寝かされていた

香里の方を向き、虚ろな目で、頭を血で染めて

死んでいるか、生きているか

それすらも分からないが、その栞の姿は、さらに香里の心を攻め立てて

「っと、中に出すぞっ!」

後ろの男が、まず初めにイった

奥の口に自らの亀頭を塗りつけるようにしながら、射精する

「うっ」

「俺、もっ」

続いて、前の二人

一人は香里の口の中に、注ぎ込んだ

香里は苦しそうにしながらも、抵抗を見せずに飲む

もう一人は、香里の顔に向けて射精した

その綺麗な顔が、白濁で汚れていく

そして

「じゃあ、お前も逝けっ」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

下の男が、思いっきり双乳を握り締め、親指と人差し指で先端を抓り上げた

痛いはずなのに、もう何度もされて、抵抗する力を無くした香里は

その痛みを快楽に換え、自らを絶頂へと導いた

男の肉棒を前後で咥えながら、弓形に身体を反らすその姿は、淫靡

「さて、じゃあ、次は俺が」

「ていうか、やったろ、お前」

「いや、それはお前だっつーの」

「はぁ……、なら俺は無難に前で」

けれど、陵辱はまだ続く

男たちが疲れ、飽きるまでずっと

香里が壊れるまで、ずっと……

☆★☆

「やぁ、相沢祐姫君」

「久瀬、執強……」

「名前を覚えてくれたのですか?」

突然目の前に現れた、久瀬執強

私は隠すこともなく、嫌悪で顔を歪めた

「覚えたくもなかったんだけど」

「それはそれは。でも、僕は嬉しいですよ……?」

クスクスと笑いながら話す、久瀬

それを見ると……心が、揺れる

「私、急いでいますので」

私は早く帰りたいので、近道を通ってきた

最近、ストーカーの視線がより強く感じられたから

「いえ、もう少し話したいことがあるのですよ」

が、やはり久瀬に止められる

「なんですかっ!!」

苛立って怒鳴ると、やはりクスクスと笑いながら

「そんなに怒鳴らなくてもいいじゃないですか、相沢祐姫君」


────あぁ、やっと分かった


「ただ君とお喋りしたくて、お待ちしていたのですよ?」

苛立つ理由が、漸く分かった

「ねぇ、祐姫君」

祐姫わたしの名前を呼ぶことが、苛立つのだ

なんでこんなやつに祐姫の名前を呼ばせてるんだと

「君の家に、言ってもいいかな……?」

そして、この男が、私を追っていた本人だと

「──えぇ、いいですよ」

だから私は、努めて笑顔を作って、家へと案内する

だってこの男は、その穢れた口で祐姫の名前を呼ぶのだから

☆★☆

「なんでだろう……」

今日、名雪と香里が学校に来なかった

否、両名とも昨晩から家に帰っていないそうだ

現在、二人を警察が捜索中ということを学校で聞かされた

「まぁ、いいか……」

別段、二人が居なくなっても俺が気にすることじゃあない

ゆきには、祐一さえいればいいから

「あー、鯛焼きでも買っていこうかなぁ……」

公園で見かけた、あの鯛焼きの屋台

そこで売られていた、粒餡の鯛焼きが美味しかった

ん〜、今日は漉し餡でも買おうかな

それで、祐姫と二人で食べれば、より美味しいだろうなぁ

「と、およ? 公園か?」

ふと周りを見ると、見覚えのある噴水と屋台を見つけた

鯛焼きのことを考えていたら、どうも公園に足を向けていたようだ

「ま、いっか」

しょうがないので、二尾を買うことにして、屋台まで歩いていく

「おじさん、漉し餡二尾ください」

「あいよっ。……にしても、今時の子は『二つください』っていうんだがね」

「いいじゃないですか。合ってるんだし」

「まぁ、そうだが……と、ほら、漉し餡二尾」

親父さんが袋を渡してくれる

俺は袋に入ったものを確かめてから

「はい、480円。──それに、『鯛焼き一尾240円』って書いてあるじゃん」

「はいはい、古臭いとは思わんから」

て、そういう風に思っていたのか、と睨むが

追い出されるように、手を振られる

……客にやることじゃないぞ、それ

「じゃぁ、また食べにこいよ〜」

でも、やっぱり食べに来るんだよな、ここに

☆★☆

「ほう、ここが君の家かい?」

「はい。散らかっていますけれど」

久瀬を私達の家に連れてきた

私達の家が穢れるから、連れてきたくなかったのだけれど

「ふむ……、お兄さんとはうまくやっているかね?」

「えぇ」

久瀬が話しかけて、私は頷くだけ

仕方が無いが、お客用のカップを出し、お茶を注ぐ

「粗茶ですけれど」

「あぁ、戴こう」

ソファに座って、優雅にお茶を飲む久瀬

その姿を見て、何故薬を仕込まなかったのかと、悔やむ

「それにしても。何も無い部屋だね」

「必要最低限の物しか」

話も最低限だな、と心の中で苦笑する

「……美味しかったよ」

「……それはどうも」

飲み干された器を、台所へ持っていく

水で満たして、浸けておく

そして、戻ろうと後ろを振り返り

「祐姫」

「っ!?」

目の前に、久瀬がいた

「あぁ、ついにこの時がきたのか……」

「い、いやっ!」

ぐっと手を引かれ、お尻を撫で回される

そして、どんどん息が荒々しくなっていく久瀬

「あぁ、祐姫が僕のものになる……」

私は、床に倒される

上から、久瀬が圧し掛かってくる

「やめてぇっ、やめてぇーっ!!」

「僕のものなんだから、主に逆らうんじゃないよ」

手が、私の胸に触れる

「あれ…………っ!?」

胸を触って疑問に思った久瀬の心臓目掛け、手に隠し持っていた包丁を突き立てた

「い、痛い、痛い、痛い、痛いぃぃぃぃぃっ!!」

痛みで苦悶の表情を浮かべ、床を転がる久瀬

どうやら、心臓を外してしまったよう

だから、私は

「床が穢れるので、もう止めてください」

久瀬の上に圧し掛かり、突き立てた包丁を抜き取る

そのまま、何度も、何度も、何度も、何度も

腕、足、胴、首を徹底的に刺した

「ぁ……ぐぁ……」

ひゅーひゅーという空気が漏れる音

口をぱくぱくと、喘ぐ金魚のようにする久瀬

「そうそう、久瀬の疑問に答えるよ」

「………………?」

僕は、両手で包丁を握り、振り上げて

「実は、僕が祐一・・なんだよ」

残念だね? と笑って

「!!?」

その憎く苛立つ顔の中心に、思い切り振り下ろした